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ZUZUの宝塚夜話


宝塚歌劇についてのあれこれ・独断と偏見あり。沖縄大好きです。一個人のブログですので歌劇団や特定のファンクラブとは当然ながら関係ありません。
by zuzunoheya
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ZUZUです
宝塚との出会いは昭和51年のベルバラⅢ。平成3年「春の風を君に」からブランクに。タカラヅカに戻ってきたのは平成15年雪組「春麗の淡き光に」ですが、毎公演観るようになったのは平成17年月組「エリザベート」からの浦島太郎。
目下の№1のお気に入りは星組の紅ゆずるさんですが、けっしてオンリーワンではなく各組にお気に入りの生徒さんがたくさんいます(笑) 
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月雲の皇子   14/01/12

七草も終わっちゃいましたが・・・
明けましておめでとうございます
今年もボチボチ宝塚のことお話ができればと思います

スマップ×スマップのオンエアも一応無事終了 やれやれ(笑)
今年初めてのブログ更新が去年のお話というのもなんだかなぁ~ですが
備忘録ですので覚えているうちに私なりに書いて置かなくちゃ・・・というわけで

「月雲の皇子」@銀河劇場
バウだけの予定が好評により東上といえば花組「舞姫」を思い出しますが、当時すでに
中堅実力派だった愛音羽麗さんとは違い新公主演の経験は豊富だけどまだ新公学年の
たまきちくん@珠城りょうさん率いる若手メンバー中心。しかも初めての劇場だし・・・  

幕開き紗幕越しに巫女?采女?が司る神事(のようなもの)を背景に古事記に記された
衣通姫伝説が語られます。衣通姫という美女が古代にいたということ、そう言えば昔
オトミサンの同期にまむろちゃん(衣通月子のちに真由美さん)という娘役さんか
いらしたけど、芸名の由来は衣通姫だったよね・・・

とまぁそんな知識しかない私のような者にとってはとても有難たかった(^^♪
でもこれが『史書に綴られた歴史は常に勝者からの視点だ』という当たり前だけど
ついつい見逃してしいがちの事を意識させ真実はどうであれこの古代史の物語を
上田久美子先生はどう料理するのだろうか???と物語に引きこまれました。

歌を詠み舞に長けた優雅な皇子というのがワタクシ的たまきちくんのイメージとは
違っていてあらら・・・・だったのですが、なんのなんの。
後半伊予に流されてからのワイルドなたまきちくんとのギャップがけっこうマイツボ&
マイ萌でした(#^.^#) 

たまきちくんと対峙する弟皇子 穴穂皇子はちなつさん@鳳月杏さん
ちなつさんって同期のゆうきさん@煌月爽矢さんとずっと2こいちの印象があってやや
ゆうきさんリードという感じだったのですがいつの間にか逆転?「春の雪」あたりから
どんどん出てきたような(^^♪ 複雑な出生と衣通姫への想いを抱えた美味しいお役。

ついこの間まで「メリー・ウィドウ」で陽気な未亡人を華やかに演じていらした印象の
咲妃みゆさん。若いのにたくさんの引き出しをお持ちの方とお見受けしました。
ちょっと驚いたのは「時代物」「(和の)コスチュームもの」という括りになると思うのですが
咲妃さんの芝居がとても抑えてあっていわゆる「大芝居」では無かったこと。
これは演出の上田先生の指示だと思うのですが、ささやくような、つぶやくような台詞で
衣通姫の儚さだけでなく強さもしっかりと伝わって来てふだんは男役さんにしか
目がいかないミーハーなのですが珍しく娘役さんの演技に感激しました(笑) 
目元に紅の入ったメイクも美しくて(^^♪  これからが楽しみの娘役さんですね。

二人の皇子の母大中津姫@琴音和葉さん。押し殺した声でちょっとミステリアスな皇后と生身の人間としての母をしっかりと表現。

その他印象に残った生徒さんを思い出しながら書いてみますと・・・
二人の渡来人。実は穴穂の皇子の父で王家の参謀を務めるハッチさん@夏美ようさん
と王家の記録、文書を司り、王家の子弟の教育係も兼ねている
まゆぽん@輝月ゆうまさん
渡来人というと朝鮮半島や中国の進んだ文化、技術を伝えた文化人というイメージ
ですが当時「未開の国」だった日本へ送られた渡来人の屈折した心理と渡来した国での
生きるすべの苦悩を抱えた二人が物語の要所要所を締めていきます。
ハッチさんはともかくまゆぽんが二人の皇子の弟皇子でたしかみずらに髪を結っていた
可愛い朝美絢さんと同期っていうのもちょっと笑っちゃいました(#^.^#)

伊予に流されたたまきちくんの腹心の女性戦士が咲希あかねさん
まりもちゃんのカクダンばりにカッコ良かったです。

ただ突っ込みどころが全くなかったわけではありません。
伊予で大和政権に反乱の狼煙を上げる木梨軽皇子の動機が衣通姫を穴穂皇子に
盗られた私怨の方が強く感じられたような・・・
それと何故衣通姫の死を伝聞というかたちにしたのかな???
ベタに死の場面を作った方がより悲劇性が増すと思うのですが(-_-;)

とは言え実はこの舞台、夫の宝塚観劇デビューでした。良い舞台が観れて満足!
今年で宝塚歌劇は100年。でも植田景子先生、小柳奈津子先生そして
今回の上田久美子先生。女性演出家の時代は始まったばかりでしょうか。


     
   




 

by zuzunoheya | 2014-01-12 12:00 | 月組
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